「女子サッカーのリーグって、Weリーグとなでしこリーグってあるけど、何が違うの?」
最近よく耳にするWeリーグは日本初の女子プロサッカーリーグとして注目を集めていますが、長年続く「なでしこリーグ」とは運営や選手の立場、シーズン時期、待遇などが大きく異なります。
本記事では、サッカー初心者の方や保護者の方にもわかりやすく、両リーグの違いを徹底解説します!
女子サッカーの未来を知るうえで、ぜひ押さえておきたい情報が満載です!!
WEリーグとは

WEリーグ(Women Empowerment League)とは、2021年9月に開幕した日本初の女子プロサッカーリーグです
特徴
選手はプロ契約が基本で最低年俸制度があり、ほとんどの選手がフルタイムでサッカーに専念できる環境のため、安定した待遇が保障されています!
サッカーだけでなく、ジェンダー平等・女性の活躍推進など社会貢献も重視されており、チームは企業母体が多く、クラブ運営もプロフェッショナルです。
参入チーム
現在WEリーグは、12クラブが所属しています
1つのリーグで全チーム総当たりのホーム&アウェイ方式で戦い、リーグやチームが安定化するまでは昇格・降格などは行わず、新規参入チームを受け入れ、リーグを拡大していく方針となっています。
そのため、降格なしのエキシビジョン型で大会が運営されています
チーム名 | ホームタウン |
---|---|
マイナビ仙台レディース | 宮城県 |
三菱重工浦和レッズレディース | 埼玉県 |
大宮アルディージャVENTUS | 埼玉県 |
ちふれASエルフェン埼玉 | 埼玉県 |
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース | 千葉県 |
日テレ・東京ベレーザ | 東京都 |
ノジマステラ神奈川相模原 | 神奈川県 |
AC長野パルセイロ・レディース | 長野県 |
アルビレックス新潟レディース | 新潟県 |
セレッソ大阪ヤンマーレディース | 大阪府 |
INAC神戸レオネッサ | 兵庫県 |
サンフレッチェ広島レジーナ | 広島県 |
なでしこリーグとは

正式名称は「日本女子サッカーリーグ」。1989年から続く歴史あるリーグで、Weリーグ創設までは日本の女子サッカーのトップリーグでした。
特徴
セミプロ・アマチュア中心であり、選手の多くは仕事や学業と両立しています。
企業チームや地域密着型クラブが多く、地元に根ざした活動が魅力!
1部・2部制で、チームの実力に応じて昇格・降格があります。
若手選手の登竜門として、育成機能も担っています。
WEリーグとなでしこリーグの違い
項目 | WEリーグ | なでしこリーグ |
---|---|---|
正式名称 | 日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ) | 日本女子サッカーリーグ |
設立年 | 2020年(2021年開幕) | 1989年(旧L・リーグ) |
リーグの位置付け | 日本女子サッカーの1部(プロ) | 実質的な2部・3部(アマチュア) |
プロ・アマ区分 | 完全プロリーグ | アマチュア(※一部セミプロ) |
選手の年収 | 最低年俸制度なしだが、プロ契約あり (数百万円〜1000万円超も) |
アルバイトや会社員と兼業が多い。 年収100万円以下が多数 |
運営母体 | 一般社団法人日本女子プロサッカーリーグ (JFAとは別組織) |
公益社団法人日本女子サッカーリーグ (JFAと連携) |
主な目的 | 「女子サッカーのプロ化」と「女性の社会進出促進」 | 女子サッカーの普及・育成 |
クラブ数 (2024年時点) |
12クラブ | 1部10クラブ、2部12クラブ |
シーズン時期 | 9月~翌年6月頃 (秋春制) | 3月~10月頃(春秋制) |
平均観客数 | 2,000~5000人 | 200~1,000人 |
スポンサー | 大手企業も多い | 地域企業が中心 |
放映・配信 | DAZN、NHKなど | 配信は限定的(YouTubeや地方局中心) |
注目度・集客 | 高い(スポンサー多・メディア露出あり) | 低め(地域密着型の小規模運営) |

2つのリーグの関係性
現時点で昇格・降格制度はなし(Weリーグは独立したプロリーグ)。
ただし、将来的にはなでしこリーグのチームがWeリーグ参入を目指す可能性もあります。
実際、Weリーグ創設時にはなでしこリーグの上位クラブが多く参加しました!
まとめ
Weリーグとなでしこリーグは、どちらも日本の女子サッカーを支える大切な存在。
Weリーグは“プロの舞台”として、夢や活躍の場
なでしこリーグは“成長と挑戦の場”として、若手や地域を支える役割
をそれぞれ担っています。
それぞれで活躍する選手に、これからも注目していきましょう!!
