サッカー×お金

J3の選手はバイトしている?サッカー選手の給料事情を徹底解明

Jリーグ選手はバイトをしている人がいると聞いたんですが、ほんとなのでしょうか?

今回は平均年収を示しながら、この疑問を明らかにしていきたいと思います!

Jリーグそれぞれのリーグの選手はもちろん、海外リーグとも比較していきますので、
将来サッカー選手を目指している方はぜひ参考にしてみてください!

Jリーグの平均年収

まずはJリーグにおいて、それぞれのリーグの平均年収をみていきます。

J1リーグ:約2,000万〜3,000万円
J2リーグ:約500万〜1,000万円前後
J3リーグ:約200万〜400万円程度(※それ以下のケースも)

J1リーグのトップ選手は1億円以上の年収を得ていることもあります。

アルバイトしている選手はいる?

J3リーグや一部のJ2下位クラブでは、サッカーだけでは生活が厳しい選手もいて、アルバイトや副業をしているケースもあります。

例えば:
・学生の延長でプロになったばかりの若手

・契約が育成型(低年俸)の選手

・セミプロ的な扱いで所属する選手

このような選手たちは、地元のジム、飲食店、イベントスタッフ、学校のコーチなどで副収入を得ていることもあります。

給料の決まり方

契約形態

選手は主に以下のような4つの契約形態があります

プロA契約

主力選手向け
年俸の制限はなく(初のA契約時のみ上限670万円)、460万円以上と決まっている。
1チーム原則25人まで。J3では稀。

プロB契約

年俸450万円未満
変動報酬は原則自由で、出場給のみ1試合上限4万7620円と決めれらている。
J2やJ3で多い契約

プロC契約

若手向け(原則23歳未満)
1年目~3年目の選手またはJ1の場合450分(5試合フル出場相当)の出場時間を満たしていない選手のみ契約可

変動報酬は出場給(1試合上限4万7620円)と勝利給(1試合上限は所属クラブのA契約選手の最低勝利給)のみ設定可能

出場試合数などに上限あり。月給数万〜数十万円のことも。

アマチュア契約

プロ選手としては扱われず、報酬は実質なし。育成的な立場。

<div class=”concept-box5″><p>J2はプロA契約最低5人と決まっています
J3:プロA契約の最低人数制限なし、プロ契約選手の保有が3人以上
→プロB・Cの選手が3人いればよく、ほとんどの選手がアマチュア契約となっています</p></div>

クラブの財政状況が大きく影響

J3やJ2下位クラブはスポンサー収入や観客収入が少ないため、クラブの予算自体が少なくなっています。
その結果、選手への人件費に充てられる額が限られます。

クラブによっては、1人あたり月給10万〜20万円程度しか出せない場合もあります。

出来高やボーナスも一部あったり、出場試合数や勝利数に応じたインセンティブがあったりする場合もあります。
ただしJ3ではインセンティブだけでは生活を支えるには厳しいことが多い現状があります

若手への制度

若手選手でもA契約を結ぶことは可能ですが、条件があります。
実際には多くの若手はまずC契約→B契約→A契約と段階を踏むことが一般的です。

しかし近年Jリーグでは、若い選手の活躍を後押しする機運が高まっています。

2023年のシーズンでは21歳以下の選手を積極的に起用するよう促すルールが導入されました。
またJ2やJ3では、リーグ戦で21歳以下の選手を規定の時間以上出場させたクラブに対し、300万円の奨励金が支払われる制度も始まっています。

実際にあった例

あるJ3クラブの若手選手:
月給10万円+出場ボーナス → 実家暮らし or アルバイトで補填。

J2下位クラブのベンチメンバー:
年俸300万円 → 節約生活+将来のセカンドキャリア準備。

若手選手は、クラブの寮や社宅制度、食事提供、交通費支給などのサポートを受けながら生活しています。
そのため、手取りが少なくてもアルバイトを行うことで「なんとか生活できる」構造になっています。

アルバイトの例

・所属クラブのスクールコーチ
・近隣のクラブ・学校のコーチ
・所属クラブの事務業務等、クラブ社員としての業務
・スポンサー企業への勤務

他国リーグの平均年収

欧州5大リーグ

まずは、欧州5大リーグの平均年収をみていきます。
世界中の有名選手が集まってきていることもあり、かなりの年収額になっています!

・プレミアリーグ:7億2300万円
・ラリーガ:4億6400万円
・ブンデスリーガ:2億9500万円
・セリエA:2億7400万円
・リーグアン:2億500万円

世界の3部リーグの年収

J3相当の、世界の他のリーグの平均年収をみていきます

・EFLリーグ1(イングランド3部):約3800万円
・3.リーガ(ドイツ3部):約1400万円

国によって違いはありますが、ヨーロッパでは日本よりも平均年収が高いことが多いです。

その背景には、各クラブのファン・サポートが多く、スポンサー収入や観客収入が多いことがあります。

まとめ

ここまで示したように、Jリーグではサッカーだけで生活するのが難しい選手や、アマチュア契約をしている選手が多々います。

若手選手は誰しもC契約やアマチュア契約に始まり、自分の実績次第で契約形態が変わっていき、サッカーだけで稼げるようになっていくこともあります。

また、所属クラブの財政状況によっても、選手の給料は大きく異なります。

日本におけるサッカーの人気度では、財政的にも限界があり、
Jリーグ選手≠プロ選手であることをぜひ頭に入れておいてください。