WEリーグ4年目となる、2024‐25シーズンが終了しました。
2024-25シーズンのWEリーグは、観客動員数において過去最多を記録し、リーグの成長を示す重要な節目となりました。
この記事では、観客数ランキングを示し、観客数に関する主要なポイントをまとめていくとともに、今後も目標と戦略を示していきます!!
Contents
観客動員数の概要
年間総入場者数 | 337,290人(過去最多) |
試合数 | 165試合(リーグ戦132試合+カップ戦33試合) |
全体平均入場者数 | 2,044人/試合 |
リーグ戦平均入場者数 | 2,138人/試合(初の2,000人超え) |
カップ戦平均入場者数 | 1,669人/試合 |
過去シーズンとの比較
前シーズン(2023-24)の平均入場者数は1,668人だったため、約24%の増加となりました。
シーズン | 総入場者数 | 試合数 | 平均入場者数 |
---|---|---|---|
2021-22 | 171,601人 | 110試合 | 1,560人 |
2022-23 | 180,284人 | 136試合 | 1,326人 |
2023-24 | 271,878人 | 163試合 | 1,668人 |
2024-25 | 337,290人 | 165試合 | 2,044人 |
クラブ別の観客数一覧
順位 | クラブ名 | 総入場者数 | 平均入場者数 |
---|---|---|---|
1 | サンフレッチェ広島レジーナ | 60,307人 | 5,482人 |
2 | ジェフユナイテッド市原・千葉レディース | 39,858人 | 3,623人 |
3 | セレッソ大阪ヤンマーレディース | 34,154人 | 3,105人 |
4 | 三菱重工浦和レッズレディース | 26,780人 | 2,435人 |
5 | INAC神戸レオネッサ | 19,942人 | 1,813人 |
6 | 大宮アルディージャVENTUS | 19,145人 | 1,740人 |
7 | ノジマステラ神奈川相模原 | 16,764人 | 1,524人 |
8 | ちふれASエルフェン埼玉 | 16,665人 | 1,515人 |
9 | マイナビ仙台レディース | 13,725人 | 1,248人 |
10 | AC長野パルセイロ・レディース | 12,577人 | 1,143人 |
11 | 日テレ・東京ヴェルディベレーザ | 12,222人 | 1,111人 |
12 | アルビレックス新潟レディース | 10,082人 | 917人 |
全試合における観客数ランキング
順位 | 節 | 対戦カード | 観客数 | 会場 |
---|---|---|---|---|
1 | 第20節 | ジェフ千葉レディース vs 大宮アルディージャVENTUS | 26,605人 | 国立競技場 |
2 | 第13節 | サンフレッチェ広島レジーナ vs 浦和レッズレディース | 20,156人 | エディオンピースウイング広島 |
3 | 第20節 | サンフレッチェ広島レジーナ vs ノジマステラ神奈川相模原 | 11,879人 | エディオンピースウイング広島 |
4 | 第22節 | セレッソ大阪ヤンマーレディース vs 大宮アルディージャVENTUS | 10,294人 | ヨドコウ桜スタジアム |
5 | 第13節 | サンフレッチェ広島レジーナ vs マイナビ仙台レディースレディース | 5,211人 | エディオンピースウイング広島 |
最多観客数 千葉vs大宮
WEリーグの歴代最多観客動員記録である26,605人は、史上初・WEリーグとJリーグの『国立ダブルヘッダー』で記録されました。
WEリーグの観客動員数の現状
クラブ間の格差
私が考えるこの格差の根本的な要因は、男子Jリーグクラブとの連携形態にあります。広島、セレッソ大阪、浦和といった成功を収めているクラブは、いずれも強力なJ1クラブを親組織に持つクラブです。
前述のWEリーグとJリーグの国立ダブルヘッダーが一例です。
Jリーグファンが足を運ぶきっかっけになったり、話題性から足を運ぶ人も一定数いることが想定されます。
男子チーム長年のJリーグで築き上げたブランド力、資金、ファンベースという莫大な資産を活用できるのではないでしょうか。
目標「平均5,000人」に対して
WEリーグは発足当初から「1試合平均5,000人」という目標を掲げてきました。
しかし、4シーズンを経た今、この目標と現実の間には大きな乖離が存在しています。
リーグ全体の平均観客数は、広島を除けば、どのクラブも達成に程遠いのが実情です。
なぜ観客が増えないのか
そもそも女子サッカーの注目が少ない
男子と比べると迫力がないし、レベル高くないし
これが一番の課題になります。
日本の女子サッカーがすればもっと盛り上がるかということに着目し、『サッカー』という括りになるからこそ、「女子サッカーならでは」の切り口から考えていく必要があります。
・メディアの力
・ファンが「推し」活する
・ストーリーで魅せる
広島に学ぶ今後の戦略
WEリーグで唯一集客に成功しているクラブから紐解いていきます!
・アクセス抜群の新スタジアム「エディオンピースウイング広島」への移転
・選手たちが自ら企画・運営するマーケティングプロジェクトの展開
・企業や学校を訪問し、SNSで発信するなど、草の根の広報活動を徹底
まとめ
これまでのシーズンに比べて、観客数の伸びがあり、最多入場者数も大きく更新した2024-25シーズン
一方で「クラブ格差」が生じているとともに、目標の「平均5,000人」にはまだまだ程遠い現状にあります。
今シーズン各クラブが打ち出してきた施策とその結果。
これらを踏まえて、来シーズンはどのような盛り上がりを見せていくことができるのか。
ぜひ期待していきましょう!!