JリーグでJ1にずっといるチームは何クラブあるの?
という疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
最近は「横浜F・マリノスが初のJ2降格危機に、、」と言われていることもあり、「J2降格事情」が気になる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな「無降格クラブ」の紹介に加え、
- 無敗神話が崩れかけた降格危機の瞬間
- 名門クラブの降格回数とJ1復帰までの期間
- オリジナル10の現状
などをデータとエピソードで徹底解説します!
Contents
J2に降格したことのないクラブは?
2025年時点で、1度もJ2に降格したことのないチームは以下の2クラブです。
鹿島アントラーズ
横浜F・マリノス
これら2クラブは、Jリーグ創設初年度から参戦している「オリジナル10」の中でも、““唯一の無降格クラブ””です。
同時に、J1通算優勝回数のトップ2でもあります!
降格危機に陥ったことはないのか?これまでの戦績は?
横浜F・マリノス
横浜F・マリノスの史上最大の苦境は2025シーズン、まさに今シーズンです。
開幕後、第6節で勝利するまで連続未勝利。しかしその後もリーグ戦6連敗で10戦未勝利(8敗2分)で最下位の20位に低迷。第16節終了現在、1勝の勝ち点8と低迷中。
その間に指揮官交代もありましたが、これといった改善はなく20位にとどまっています。
過去に注目すると、もう1度危ないシーズンがあったとされています。
2018年シーズン:
当時の監督アンジェ・ポステコグルーの攻撃的スタイルが浸透せず、最終節まで残留が確定せず。
最終結果としては、得失点差で辛うじて12位に踏みとどまる。12位ではあったが勝点はわずか41(※J1残留のボーダーライン付近)となりました。
引用元:Jリーグ公式チャンネル鹿島アントラーズ
最大の降格危機
2020年開幕4連敗。監督ザーゴの戦術浸透に時間がかかり、最下位に沈み、「鹿島もついに…」との声が。
しかしベテランの奮起と中盤の再構築でチームが上昇気流に乗り、夏以降に怒涛の巻き返し、最終的に堂々の5位にフィニッシュ。
最もJ2に近づいた年は2012年であり、最終順位は11位でした、
J2降格にかかわってくるのは16位以下であり、11位では少し遠いようにも感じられるかと思います。
しかし、鹿島が二桁順位でシーズンを終えたのは、この2012年の1回のみなのです。
引用元:Jリーグ公式チャンネル
2クラブの現状
名門2クラブの明暗が大きく分かれている2025シーズン
横浜F・マリノスのここからの巻き返し
鹿島アントラーズのさらなる激走
オリジナル10の意地とプライドをかけた両チームの戦いに注目です!!
J2降格経験のあるクラブと復帰までの年数
J2降格を経験したクラブのうち、1年でJ1復帰を果たしたクラブは、全体の約36.5%。特に、J1で18位(最下位)で降格したクラブの1年での復帰率は約15%と低く、17位で降格したクラブは約35%、16位で降格したクラブは約75%と、降格時の順位によって復帰率に差があります。
最も長くJ2に在籍しているクラブは、ジェフユナイテッド千葉で、2009年の降格以降、2025年現在もJ1復帰を果たしていません。
複数回の降格と復帰を経験しているクラブも存在し、例えばアビスパ福岡は4回の降格と4回の復帰を経験しています。
オリジナル10とは
オリジナル10とは何か
1993年5月15日、日本のプロサッカーリーグ「Jリーグ」が正式に開幕しました。
その初年度に参加した10クラブが「オリジナル10(Original 10)」と呼ばれ、Jリーグの原点・象徴的存在とされています。
オリジナル10|選定基準
Jリーグは、それまでの「日本サッカーリーグ(JSL)」の後継として設立されましたが、単なる移行ではなく、**地域密着・プロフェッショナル化を重視した「新しいスポーツ文化」**を目指すものでした。
オリジナル10は、以下の基準をもとに選ばれました。そしてリーグ開幕に向けて「Jリーグ加盟ライセンス」を取得し、1993年の第1ステージに参加しました。
- プロ化への意思
- ホームタウン制度の導入
- スタジアム・観客動員の見込み
- 財務的安定性と将来性
オリジナル10|戦績
2025シーズン時点での、過去の戦績や現在の所属リーグについてまとめました!
クラブ名 | 2025年所属リーグ | 降格回数 | 備考 |
---|---|---|---|
鹿島アントラーズ | J1 | 0回 | J1無降格を維持 |
横浜F・マリノス | J1 | 0回 | J1無降格を維持 |
名古屋グランパス | J1 | 1回 | 2016年に降格、翌年復帰 |
ガンバ大阪 | J1 | 1回 | 2012年に降格、翌年復帰 |
サンフレッチェ広島 | J1 | 3回 | 1998年、2002年、2007年に降格 |
浦和レッズ | J1 | 1回 | 1999年に降格、翌年J1復帰 |
清水エスパルス | J1 | 2回 | 2015年、2022年に降格、2025年にJ1復帰 |
ジェフユナイテッド千葉 | J2 | 1回 | 2009年に降格、以降J1復帰なし |
東京ヴェルディ | J1 | 1回 | 2005年に降格、2024年にJ1復帰 |
横浜フリューゲルス | 消滅(1999年) | ― | 1999年に横浜F・マリノスと統合し消滅 |
まとめ
Jリーグが開幕して30年以上が経つ中、2クラブはJ1で戦い続けています。
1年を通したリーグ戦で結果を残し残留し続けることがどれだけすごいことなのか、わかったのではないでしょうか。
2025シーズン序盤は、J1常連といわれているクラブが軒並み勝ち点を伸ばせず、驚きの順位になっていました。
リーグ戦はまだまだ中盤です。ここから、優勝争いはもちろん、毎年白熱している残留争いも必見です!!