天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会は、日本で最も歴史あるサッカー大会として知られる“真の日本一決定戦”です。
番狂わせやジャイアントキリングが多く、リーグ戦とは違ったドラマが毎年生まれることも大きな魅力のひとつ。
本記事では、天皇杯の歴代優勝回数ランキングを最新データに基づいてわかりやすくまとめています。
「どのクラブが天皇杯に強いの?」
「歴代の優勝回数を一覧で知りたい!」
どのクラブが長い歴史の中で最も多くタイトルを獲得してきたのか、そして各チームがどんな時代に強さを示したのかを知ることで、天皇杯の奥深さがより理解できるはずです!
Contents
天皇杯とは
天皇杯とは、日本サッカー協会(JFA)が主催する国内最古のサッカー大会で、プロ・アマを問わず全国のクラブが参加できる“日本一決定戦”です。
J1・J2のクラブに加え、大学・社会人・地域クラブも出場するため、番狂わせが起きやすい大会として知られています。
優勝クラブにはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権が与えられ、日本サッカーの伝統と格式を象徴するタイトルです。
天皇杯優勝回数ランキング
歴代1位~10位
| 順位 | チーム名 | 優勝回数 | 優勝年 |
| 1 | 浦和レッズ (三菱重工) |
8 | 1971 1973 1978 1980 2005ー2006(2連覇) 2018 2021 |
| 1 | 慶応BBR(慶応義塾大学OB) | 8 | 1932 1936 1939ー1940(2連覇) 1951ー1952(2連覇) 1954 1956 |
| 3 | 横浜F・マリノス (日産自動車) |
7 | 1983 1985 1988ー1989(2連覇) 1991ー1992(2連覇) 2013 |
| 3 | 関学クラブ(関西学院大学) | 7 | 1929 1930 1950 1953 1955 1958ー1959(2連覇) |
| 5 | 東京ヴェルディ (読売クラブ) |
5 | 1984 1986ー1987(2連覇) 1996 2004 |
| 5 | ガンバ大阪 (松下電器) |
5 | 1990 2008ー2009(2連覇) 2014ー2015(2連覇) |
| 5 | 鹿島アントラーズ (住友金属工業) |
5 | 1997 2000 2007 2010 2016 |
| 8 | セレッソ大阪 (ヤンマー) |
4 | 1968 1970 1974 2017 |
| 8 | ジェフユナイテッド千葉 (古河電工) |
4 | 1960ー1961(2連覇) 1964 1976 |
| 10 | サンフレッチェ広島 (東洋工業) |
3 | 1965 1967 1969 |
| 10 | 湘南ベルマーレ (フジタ工業) |
3 | 1977 1979 1994 |
| 10 | 柏レイソル (日立製作所) |
3 | 1972 1975 2012 |
| 10 | 東大LB(東京大学OB) | 3 | 1931 1946 1949 |
| 10 | 早稲田大学 | 3 | 1938 1963 1966 |
10位以下
| 15 | ジュビロ磐田 (ヤマハ発動機) |
2 | 1982 2003 |
| 15 | 横浜フリューゲルス | 2 | 1993 1998 |
| 15 | 名古屋グランパス | 2 | 1995 1999 |
| 15 | 川崎フロンターレ | 2 | 2020 2023 |
| 15 | 鯉城蹴球団(広島国泰寺高校OB) | 2 | 1924ー1925(2連覇) |
| 15 | ヴィッセル神戸 | 2 | 2019 2024 |
| 21 | 清水エスパルス | 1 | 2001 |
| 21 | 京都サンガF.C | 1 | 2002 |
| 21 | ヴァンフォーレ甲府 | 1 | 2022 |
| 21 | FC東京 | 1 | 2011 |
| 21 | 新日鐵八幡 | 1 | 1964 |
| 21 | 慶応義塾大学 | 1 | 1937 |
| 21 | 中央大学 | 1 | 1962 |
| 21 | 早稲田WMW(早稲田大学OB) | 1 | 1928 |
| 21 | 中大クラブ(中央大学) | 1 | 1957 |
| 21 | 名古屋蹴球団 | 1 | 1922 |
| 21 | NKK | 1 | 1981 |
| 21 | 東京蹴球団 | 1 | 1921 |
| 21 | アストラ・クラブ | 1 | 1923 |
| 21 | 神戸一中クラブ | 1 | 1927 |
| 21 | 東京OBクラブ | 1 | 1933 |
| 21 | 全京城蹴球団 | 1 | 1935 |
ピックアップクラブ
浦和レッズ(前身:三菱重工)
天皇杯で圧倒的な強さを誇るクラブとして知られ、歴代最多となる通算8度の優勝を達成しています。
特に三菱重工時代は1970年代〜80年代に国内タイトルを量産し、組織力と安定した守備を武器に多くの決勝を制してきました。
プロ化後の浦和レッズとしても複数回優勝しており、“カップ戦に強いクラブ”としての伝統を現在も継承しています。
慶応BRB(慶應義塾大学OBチーム)
慶應義塾大学のOBを中心に構成された名門アマチュアチームで、日本サッカー初期を代表する強豪です。
特に1920〜1950年代の日本サッカー黎明期に圧倒的な存在感を示し、学生主体のチームでありながら社会人クラブを圧倒する強さで知られました。
横浜F・マリノス(前身:日産自動車)
1980年代後半〜1990年代前半にかけて日産自動車が国内三冠を達成するなど黄金期を築き、高い技術力と組織的な守備で数多くのタイトルを獲得しました。
Jリーグ発足後のF・マリノスも安定した戦力を維持し続け、リーグだけでなくカップ戦においても常に優勝候補として存在感を示しています。
まとめ
ここまで、天皇杯の歴代優勝回数ランキングを見てきました。
天皇杯は、リーグ戦とは異なる一発勝負のトーナメントであるため、クラブの勢い・組織力・勝負強さがそのまま結果に表れます。
歴代ランキングを見ると、古豪が強さを発揮する時代もあれば、戦力が整った現代クラブが頂点に立つこともあり、まさに“時代の流れ”が読み取れるのが特徴です。
また、学生チームや下部リーグのクラブが上位カテゴリを倒すジャイアントキリングは、天皇杯ならではの醍醐味です。優勝回数の数字の裏には、それぞれのクラブが積み上げてきた歴史やドラマがあります。
本記事を通じて、天皇杯の魅力とクラブの歩みをより深く知るきっかけになれば嬉しいです!
歴代の優勝クラブ
〈1921年~1945年〉天皇杯の優勝チーム一覧
- 1921年(第1回):東京蹴球団
- 1922年(第2回):名古屋蹴球団
- 1923年(第3回):アストラ・クラブ
- 1924年(第4回):広島一中鯉城クラブ
- 1925年(第5回):鯉城蹴球団
- 1926年(第6回):大正天皇崩御のため中止
- 1927年(第7回):神戸一中クラブ
- 1928年(第8回):早大WMW
- 1929年(第9回):関学クラブ
- 1930年(第10回):関学クラブ
- 1931年(第11回):東京帝大LB
- 1932年(第12回):慶應クラブ
- 1933年(第13回):東京OBクラブ
- 1934年(第14回):極東選手権準備のため中止
- 1935年(第15回):全京城蹴球団
- 1936年(第16回):慶應BRB
- 1937年(第17回):慶應大学
- 1938年(第18回):早稲田大学
- 1939年(第19回):慶應BRB
- 1940年(第20回):慶應BRB
- 1941~1945年(第21~25回):戦争のため中止
〈戦後(1946年)~1989年〉天皇杯の優勝チーム一覧
- 1946年(第26回):東大LB
- 1947~1948年(第27~28回):関西学院大学
- 1949年(第29回):東大LB
- 1950年(第30回):全関学
- 1951年(第31回):慶應BRB
- 1952年(第32回):全慶應
- 1953年(第33回):全関学
- 1954年(第34回):慶應BRB
- 1955年(第35回):全関学
- 1956年(第36回):慶應BRB
- 1957年(第37回):中大クラブ
- 1958年(第38回):関学クラブ
- 1959年(第39回):関学クラブ
- 1960年(第40回):古河電工
- 1961年(第41回):古河電工
- 1962年(第42回):中央大学
- 1963年(第43回):早稲田大学
- 1964年(第44回):八幡製鉄・古河電工(両チーム優勝)
- 1965年(第45回):八幡製鉄
- 1966年(第46回):早稲田大学
- 1967年(第47回):東洋工業
- 1968年(第48回):ヤンマー
- 1969年(第49回):東洋工業
- 1970年(第50回):ヤンマー
- 1971年(第51回):三菱重工
- 1972年(第52回):日立製作所
- 1973年(第53回):三菱重工
- 1974年(第54回):ヤンマー
- 1975年(第55回):日立製作所
- 1976年(第56回):古河電工
- 1977年(第57回):フジタ工業
- 1978年(第58回):三菱重工
- 1979年(第59回):フジタ工業
- 1980年(第60回):三菱重工
- 1981年(第61回):日本鋼管
- 1982年(第62回):ヤマハ発動機
- 1983年(第63回):日産自動車
- 1984年(第64回):読売クラブ
- 1985年(第65回):日産自動車
- 1986年(第66回):読売クラブ
- 1987年(第67回):読売クラブ
- 1988年(第68回):日産自動車
- 1989年(第69回):日産自動車
〈1990年代以降〉天皇杯の優勝チーム一覧
- 1990年(第70回):松下電器産業
- 1991年(第71回):日産自動車
- 1992年(第72回):横浜マリノス
- 1993年(第73回):横浜フリューゲルス
- 1994年(第74回):ベルマーレ平塚
- 1995年(第75回):名古屋グランパスエイト
- 1996年(第76回):ヴェルディ川崎
- 1997年(第77回):鹿島アントラーズ
- 1998年(第78回):横浜フリューゲルス
- 1999年(第79回):名古屋グランパスエイト
- 2000年(第80回):鹿島アントラーズ
- 2001年(第81回):清水エスパルス
- 2002年(第82回):京都パープルサンガ
- 2003年(第83回):ジュビロ磐田
- 2004年(第84回):東京ヴェルディ1969
- 2005年(第85回):浦和レッズ
- 2006年(第86回):浦和レッズ
- 2007年(第87回):鹿島アントラーズ
- 2008年(第88回):ガンバ大阪
- 2009年(第89回):ガンバ大阪
- 2010年(第90回):鹿島アントラーズ
- 2011年(第91回):FC東京
- 2012年(第92回):柏レイソル
- 2013年(第93回):横浜F・マリノス
- 2014年(第94回):ガンバ大阪
- 2015年(第95回):ガンバ大阪
- 2016年(第96回):鹿島アントラーズ
- 2017年(第97回):セレッソ大阪
- 2018年(第98回):浦和レッズ
- 2019年(第99回):ヴィッセル神戸
- 2020年(第100回):川崎フロンターレ
- 2021年(第101回):浦和レッズ
- 2022年(第102回):ヴァンフォーレ甲府
- 2023年(第103回):川崎フロンターレ
- 2024年(第104回):ヴィッセル神戸
